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2018-09

叫び




 


もう立つ体力がなく、へたり込んだまま鳴き続ける牛





**************************************




初めて牛たちに会った時

私の心は破裂しそうで

でもどうすることもできなくて

写真を撮って 皆さんに伝えるしかないと思っていました

私にできるのはそれしかないと



翌日

猫のボランティアさんと動くことになり

猫の捕獲に行く前に

行く途中にあるこの牛舎を

どうしても見ていただきたくって

無理を言って寄っていただきました


私はひとりでも多くの人に

この惨状を見てもらい

原発が引き起こしたこの悲劇を

胸に刻んで頂けたらいいと思って

お連れしたのです


近づく人の気配を察知して

静かだった牛たちが一斉に鳴き始め

皆の心が萎縮します

でも見て欲しい


そう

私は見てもらうだけで良かったのです

川崎からこられた女性二人のボランティアさん

南相馬市に実家がある埼玉から来られた女性

この3人


この3人が

何も話さず

すぐ動き始めたのです


まず餌をそこら中から集め始めました

よくよく見ると水がない

出るはずのところの水道も止まっていた


彼女たちは猫や犬用に持ってきたペットボトルの水を

惜しげもなく牛に与え始めます


私はその行動力に圧倒され

しばらく動けませんでした

まさかここで今 牛の世話をするとは思ってもみなかったのです


どうせそんなことしたって

死期を数日延ばすだけじゃないか

苦しみが長引くだけじゃないか

そんなことよりも この惨状を心に刻み

写真に残し

人々に訴えたほうがいいじゃないか


数秒

そんなことを考えましたが

私の体も彼女らにつられるように

動き始めました


水が圧倒的にない

裏に川が流れているよ!

ボランティアの方が叫ぶ


よし

この仕事は私の仕事だ

持っていた20Lのポリタンクを使い

さほど綺麗でもない川の水を運び続ける


あっという間

2時間以上が経った頃

牛舎の中は静寂に包まれていました

牛たちが鳴かなくなったのです

満足してくれた・・・

弱って立てなくなっている子にも

バケツを使い水を飲ませ

餌を与えました

死んだ子を除き

全頭満足してくれたのです


ああ

なんという気持ちのよさ

あのままこの子達を放っておいて去っていたら

ずっとずっと後悔することになっていたでしょう

自己満足かもしれない

自分が辛い思いをしたくないためにした行動かもしれない

でも

間違いなくこの子達は今日を生き延びられました

このまま私たちが

二度とこの場所を訪れなかったとしても

次に来た人が命を繋いでくれるかもしれない

そうして少しずつ生き延びてさえいれば

ひょっとしたら誰かが救出に来るかもしれない

そう思った私は

放置しようとしていた自分が本当に恥ずかしくなりました


それに気付かせてくれた

アニマルフレンドシップのお二人

南相馬市に実家がある三上さん

感謝いたします


私は

この子達をできる限り

守ります

どこまでできるかわからないけど

結局は全頭死んでしまうかもしれないけれど

できるだけやってみます






皆で世話をした翌日

一人で訪れてみると

たっぷり置いてあったはずの水が一滴も残っていなかった

また水を満たし 後ろ髪を引かれるように東京に戻り







5日後




牛が外に出ていました

誰かが柵を開けたんだ!


私は柵を開ける勇気がなかった

もし

牛がそのまま行方不明になったりして

飼い主が保障がもらえなくなったりしたら

私は責任が取れるのか

いろいろなことが頭を駆け巡り

実行できなかった

牛は生き物ではあるが

人の所有物なのだ


でも


柵を開けた方に感謝

これで牛たちは自分の意思で行動できる








牛舎の中を覗いて愕然とした

生きている牛が 5日前の2/3になっている

たった5日間で・・・

圧倒的に餌がなくなっていた

ある牛はビニールを食べていた











へたり込んで動けなくなってしまった

もうどうにもならない











放す前に水をたっぷりやれば良かったのに・・・

水を求めた3頭は側溝に落ち

二度と上がることはできません

上げるためにはクレーンのような機械を使うか 

長いスロープを作るしかないでしょう

立ち入り禁止区域

そんなことは望めそうにありません


手前の子は

まだ生きていてもがいていました


どこまで悲劇が続くのでしょう











外に出られるようになったとはいえ

殆どの牛たちは出ろといっても牛舎にとどまっています

彼らはひょっとするとあまり外には出たことがなかったのかもしれません

素人の私の考えですからアテにはなりませんが


しょうがないので また水汲みです

ポリタンクは牛舎に残しておいたので

それ使って水運び


ふと 横を見ると

愛想の良い犬がいました

この子に餌をやろうにも

持ってきていた餌はすべて使ってしまっていました

ごめんよ  何もあげるものがないんだよ











動けなくなっている

こうなるともうあとは

死が・・・












水を与えましたが

飲みすぎたのか

吐いてしまいました











牛は

涙をポロリと流しました



私は無力です








私が水を汲んで

川と牛舎を往復している間

ずっとこの犬はついてくれていました


そして


いつの間にか姿を消していました










もおおおおおおおおおお!

私は生きたい!

そう聞こえました
  








*記事転載:http://ameblo.jp/uchino-toramaru2011年4月17日の記録より
*参照:「のこされた動物たち  福島第一原発20キロ圏内の記録」 太田康介 飛鳥新社

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見捨てられた場所で

*記事転載:http://ameblo.jp/uchino-toramaru2011年5月5日の記録より








待ってたよ






 







ぼくは

ずっと待ってたよ









立派な犬小屋

表札には名前が大きく書かれていました

可愛がられていたのがよく分かります




ボランティアさんが保護依頼を受けて行ったところは

私が今までに何回も通った場所

ワンとでも吠えてくれれば

気がついたのに

近くで車を止め

猫の捕獲をしていたのに

気付いてあげられなくてごめんね

本当にごめんね



ボランティアさんは 缶詰ごはんと水を供えてくれました



いつまでこんな悲劇が続くのでしょうか





参照:「のこされた動物たち  福島第一原発20キロ圏内の記録」 太田康介 飛鳥新社


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お金なんかいらない

「日本一年寄りで、日本一お金持ちの村になる」
福島県飯館村の60代女性が村の将来を皮肉交じりに案じる。
東京電力福島第1原発事故のため福島市で避難生活を強いられている。
村はもともと過疎と高齢化が進んでいた。そこに原発事故が起きた。
財物賠償や精神的賠償(慰謝料)などが東電から住民に支払われている。
家族の人数や資産によってはかなりの額になる。
だが賠償が必ずしも避難者の救いになるとは言えない。

「住民の質問は賠償などお金のことばかり。人の嫌なところばかりが見えてしまう」
村から避難する60代男性は、住民懇談会で繰り返される村とのやりとりに閉口している。
何より求めるのは村復興の青写真だ。

福島市の仮設住宅で暮らす双葉町の老夫婦は、慰謝料に一切、手をつけていないという。
「いつか町に戻ったとき、家の修繕とかに使おうと思って」。
帰還困難区域の古里に思いを寄せ、涙を浮かべて話した。

原発事故から4年半。
賠償金などを元手に新天地で再スタートを切る人もいる一方で、仮設住宅にとどまる人も多い。
「元の生活に戻れれば、お金なんかいらない。」
帰郷を心待ちにする人々から、幾度も聞いたひと言をかみしめたい。

引用元:河北新報 2015年9月13日 

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